防災技術

インプラント構造の提案 土留・遮水壁

原子力施設・化学工場損壊対策

原子力施設・化学工場損壊対策 1 原子力施設・化学工場損壊対策 2 原子力施設・化学工場損壊対策 3
専用杭材による完全遮水壁を構築

原子力施設から、放射能汚染水が海洋に流出するのを食い止めるため、許容構造部材を粘土層や岩盤などの不透水層まで圧入し、完全な遮水壁を構築する。もちろん、産業廃棄物最終処分場や化学工場などにも有効で、有害物質の拡散や汚水漏れを防止し、環境保全と周辺住民への安全・安心を保障する。

(掲出:日経コンストラクション1999年2月26日号)



地滑り・土砂崩れ対策

地滑り抑止杭を緊急構築

国土のほとんどが山間部で温暖多雨の日本は、自然災害の中で土砂災害の犠牲者が最も多い。自然災害の死者・行方不明者のうち約半数が、がけ崩れや土石流などの土砂災害が原因である。そこで、「レスキュー工法」によって、集中豪雨などで土砂災害の発生しやすい危険箇所に急行し、GRBシステムを駆使して強靭な圧入杭連続壁(インプラントウォール)を一気に構築する。

(掲出:土木施工2003年6月号、7月号)



火砕流対策

耐火土留壁を緊急構築

現在日本には、世界の約1割に当たる86もの活火山が存在する。文字通り日本は「火山列島」であり、火山噴火による被災リスクを常にかかえている。気象庁は、活動が盛んな19の活火山について常時観測を行っているが、一旦噴火が起これば、マグマ噴出と同時に高温・高圧の水蒸気や火山ガスが噴出し、これが山腹を雪崩のように流れ出す火砕流を発生させ、さらには堆積した火山灰が火山泥流や土石流となって住宅地などへ被害を拡大させる。火山噴火の兆候が現れた段階で、フルオート操作によるGRBシステムを駆使し、高温に強いPC(プレキャストコンクリート)壁体等を圧入して堅牢な圧入杭連続壁(インプラントウォール)を構築。火砕流、火山泥流、土石流を集落の手前でシャットアウトして、被害を最小限に食い止める。

(掲出:日経コンストラクション2001年8月24日号)