防災技術

圧入工法の優位性

安全・急速・確実な施工

緊急を要する災害復旧においては、高度な技術が要求されます。災害対策実績の豊富な圧入工法は、様々な機械装置と施工技術を体系化することにより、災害復旧で課題となる安全・急速・確実な施工を実現しています。

安全性

二次災害の防止

倒壊した建物や緩んだ地盤、がけ崩れが進行している現場でも、地盤へのさらなる影響や機械の転倒などによる二次災害を誘発してはなりません。圧入工法では、既設杭につかまった小型軽量な機体が、静荷重で杭を地中に押し込むため、二次災害を誘発する危険性がありません。

作業者の安全確保

被災地では、作業者は常に危険にさらされています。どのような現場環境でも、災害復旧に携わる作業者の安全は確保せねばなりません。圧入施工は遠隔操作用のラジコン運転が標準仕様である上、オペレータ専用のコントロールコクピット等の周辺機器も投入可能で、安全性への徹底した配慮がなされています。

ラジコンによる遠隔操作 ラジコンによる遠隔操作
コントロールコクピット コントロールコクピット


急速性

圧入工法の標準施工工程 圧入工法の標準施工工程
GRBシステム GRBシステム
容易な機材搬入

発生場所が予測困難な災害に対し、復旧作業を迅速に開始するには、機材の搬入が容易でなければなりません。全システムがコンパクトに構成されている圧入機器は、場所を選ばず搬入が可能な上、直ちに着工して少ない施工工程で迅速に工事を完了することができます。

複数ユニットの同時投入

一刻も早い復旧は、次の災害への備えとしても重要です。無振動・無騒音施工の圧入工法だと、1日の作業時間に制限を受けない上、同時に複数のユニットを投入して、一気に工期短縮を図ることができます。

仮設工事が不要

急速性を実現する上でも、付帯設備や仮設工事を必要とせず、目的とする本体工事を合理的に完了させなくてはなりません。圧入工法では、杭の搬送・建て込み・圧入の全工程を既設杭上で行うGRBシステムを用いることで、仮設工事が不要となります。



確実性

あらゆる地盤条件の克服

災害復旧で地盤を選り好みすることはできず、地盤情報が乏しい現場や困難な硬質地盤、予期せぬ地中障害物などに遭遇しても、工事を完遂しなくてはなりません。圧入工法では、砂礫層や岩盤層への貫入技術も確立されており、地中障害物があっても残置したまま切削圧入する技術も整っています。地盤条件に影響されない、確実な災害復旧工事が可能です。

空間的制約条件の克服

切実な災害復旧においては、水上や不整地、傾斜地や狭隘地、上部障害や近接構造物などという地理的・空間的制約条件に左右されてはなりません。圧入工法には、さまざまな状況に対応した専用機器がすでに開発されており、厳しい制約条件下でも確実に目的を遂行することができます。

硬質地盤クリア工法 硬質地盤クリア工法
ジャイロプレス工法 ジャイロプレス工法

上部障害クリア工法 上部障害クリア工法
ゼロクリアランス工法 ゼロクリアランス工法