防災技術
防災・災害対策事例 液状化
海岸堤防の強化高知県高知市
南海トラフ地震対策として国土交通省が進める高知海岸堤防改良工事における圧入工法の施工例です。
■課題と解決策(適用技術)
現場は交通量の多い県道に面した海岸堤防の強化と地震による液状化対策です。施工ヤードは砂浜の一部に限られ、堤体内には旧堤防のコンクリート構造物や捨石等の障害物がある施工条件でした。
工期が短く、小さな機械で振動・騒音が少ない鋼矢板二重締切壁の「硬質地盤クリア工法」が採用されました。この仁ノ工区は約600mを6工区に分割発注され、最大6台の圧入機で短期間に施工を完了しました。
燃料タンクの液状化対策山口県 下関市
火力発電所の燃料タンクを地震による液状化被害から守るための、液状化対策工事における圧入工法の施工例です。タンク基礎の外周地盤に直線形鋼矢板を円筒形状に打ち込み、タンク基礎支持地盤のせん断変形を抑制し液状化の発生を軽減させる工事です。液状化が発生した場合でも液状化した土が側方へ流出することを防ぐことによって、タンク基礎地盤の沈下を軽減させる効果があります。
■課題と解決策(適用技術)
タンク周辺には付帯設備や配管類が入り組んで設置されており、従来工法では設備の一時撤去や移動に手間と費用がかかってしまうことから、タンクや付帯設備を存置したままで、省スペースでも鋼矢板壁の構築が可能な圧入工法が採用されました。