圧入Q&A

第10回 圧入Q&A 解答

第10回 圧入Q&A(初級編) / 土木学会誌 2012年6月号掲載

Q.
供用している橋の下で、継ぎ杭の水上施工を計画しています。
杭の天端をどのくらい水面から出せば施工できますか?


A.
杭材の計画レベル(施工天端)は、最高水位より500mm以上高く設定してください。

空頭制限下での施工に特化した専用圧入機「クリアパイラー」は、鋼矢板をつかむために水上に最低500mmのクリアランスが必要です。計画時に500mmのクリアランスがあっても、施工時に河川水位の変動や潮位によってクリアランスが500mmを下回る際は施工できない場合がありますのでご注意ください。

【クリアパイラーの種類と対応杭材】 【杭材別の施工事例】
【上部障害クリア工法とは】




【クリアパイラーの種類と対応杭材】

クリアパイラーには、杭材や杭径、貫入技術の違いにより5つの機種があります。

空頭制限施工における各機種の最小施工可能寸法(計画レベルから上部障害までのクリアランス)や、杭材の建て込み可能最大長については、当協会までお問合せください。






【杭材別の施工事例】

▼ U形鋼矢板の施工例
U形鋼矢板の施工例(広島県) U形鋼矢板の施工例(千葉県) U形鋼矢板の施工例(福岡県)
▼ 鋼管鋼矢板の施工例
鋼管鋼矢板の施工例(東京都) 鋼管鋼矢板の施工例(東京都) 鋼管鋼矢板の施工例(神奈川県))
▼ 鋼管杭の施工例
鋼管杭の施工例(東京都) 鋼管杭の施工例(兵庫県)




【上部障害クリア工法とは】

■ 上空制限のある場所で杭を圧入

上部障害クリア工法

橋梁などの構造物の下や、高圧電線など上部空間に制限のある場所で、現況の交通や構造物の機能を維持しながら、鋼矢板や鋼管矢板を圧入する工法です。